元&現証券マンが記す転職記

元&現証券マンが示す今後のキャリアのカタチ

トランプ氏劇的勝利と株式相場

おはようございます。Sです。

今回は、このブログのテーマと全く関係ないことを書きます笑。

 

米国大統領選挙、まさかのトランプ氏劇的勝利!

この結果を予想していなかった投資家は一転リスクオフ、昨日の日経平均は一時1000円超下げました。

 

今年に入って1~2月のオイルマネーショック、6月のイギリスショック、そして今回のトランプショック。

この1年で3回相場が暴落するという、とても貴重な経験が出来ました。(もちろん悪い意味で笑)

 

今後、この結果やイギリスのEU離脱を受けて、世の中は民主主義社会における国民投票の在り方についてもっと議論される必要があるんじゃないかと個人的には思います。

日本で民主党が政権をとった時もそうですが、やっぱり人は合理性で動かない。中長期的な視点で見た国益なんかは実際誰も予想なんかできず(良くTVに出るようなアナリストや評論家も例外ではない)、

 

・現政権には不満があって、なんとなく環境を変えるために民主党に票いれてみようかな・・・。

・本当に高速道路が無料になったり、教育費削減されるんなら実際足元の生活助かるじゃん!

 

という心理になるのが人として当然な思考のように思います。

多数決がはたして本当に民主主義的で世の中を形作るために優れた制度なのか。これからもこの議論は注目です。

 

ちなみに、東京マーケットは大幅下落でしたが、欧州とNYは昨晩上がって終わっています。(日本だけ売られ損。笑)

トランプ氏の掲げる減税やインフラ投資、保護主義的な政策は米国内の賃金の伸びやインフレを促すだろうということでドルも一転大幅に買われました。

 

ここで、株式投資をされている方に!

今回の日本株暴落の原因は、トランプ大統領が日本企業の今後の業績に悪影響を及ぼすから・・・

ということではなく、マーケット参加者がトランプ大統領に決まることを全く予想していなかったから。

その都度株価というのはマネーの需給によってのみ決まり、相場は経済学ではなく心理学によって動きます。

 

昔から成績優秀でエリートだった人が慶応大学に受かってもだれも驚かないけど、ビリギャルが慶応に受かったとなると世間から注目される。

株もこれと同じ笑、いかに事前の予想を上回るか、あるいは下回るかです。

今期決算がよさそうだから株買ってみよう・・・というときには、事前のアナリスト業績予想は必ずチェックしましょう!

決算よかったのに事前予想を上回らず株価が下がる。この光景は本当によく見ます。

 

是非参考に!

 

転職体験談

こんにちは、@signpostsandrです!

今夜は証券マンから人材会社へ転職した方の体験談を匿名でご紹介します。

 

証券会社→人材広告会社(25歳・女性)

 

■想いをうまく伝えられなかった就職活動

  もともと金融業界、証券会社は第一志望ではなかった。でも就職活動をしていく中で、行きたかった業界に受からない。自分では想いを伝えているはずなのに、全然伝わらない。そんなときに強く実感しました、「自分には社会人として足りないものが多いのかなー」と。社会で生き抜くための強みを持つために、かつ無駄にならない知識や経験を身につけられるような仕事をしよう!と思い、証券会社を選びました。

 

 

■信頼という結びつきが強い、証券のお仕事。働くモチベーションはお金!?

  証券会社で営業をして感じたことは、人間関係で商売が成り立っている要素が強いなということ。「○○さんが熱心だから買ってあげるよ!」っていうのは、本当に私の提案って役に立っているのだろうか!?と逆に感じてしまった。

 それに、周りの人たちの仕事のモチベーションで一番多かったのが、給料の高さ。確かに金融は年収が他の業界に比べ高いっていうけど、私はお金がモチベーションにはならないかな・・・。

 

■自分なりの解で役に立つことができる、人材広告のお仕事。

  転職先の企業と出会ったきっかけは、友人の紹介によるエージェントからのすすめ。

  仕事内容は、企業の新卒採用におけるコンサルティング提案。新卒採用における課題は、いかに優秀な人材を呼び込めるか、内定者の辞退率をいかに減らせるか、どんなアウトプットで学生の心に響くかなど様々。そういった課題に対し、HP制作から広告方法まで包括的に提案し解決に取り組んでいます。(提案する内容は本当になんでもあり!)大手人材広告会社だと、すでに売れる仕組みの出来上がっているサービスを提供して後は代理店営業!っていうところもあるけど、今の企業は直販で直に関わることができる。内的成長でいうと、ロジカルシンキングや資料作りのスキルも身につけることが出来る。

  「企業は人で成り立っている。」その根幹に、お客様のパートナーとして寄り添うことができる。自分なりの解(ほかの誰でもない、私の発想や提案)が響いてありがとうと言われたとき、とてもやりがいを感じます!

 

■証券会社の経験があってこそ、今の私がある

  なんといっても営業の基礎スキル、そしてメンタルは相当鍛えられた笑。

  あとは会社経営者の方々に、社会や自身の会社を良くするために何を考えてるかという生の声を聞けたことはすごく大きい。成功者の考え方のプロセスを知れたということが、今後様々な課題を解決するうえで役に立つと感じます。

 

■自身の成功基準

 証券会社時代、セールスの成績はどうしても担当させていただくお客様の資産や、配属されている地域性によって左右される部分も大きい。今は、成果が出た時には自分の実力なんだ!と、自身の成長と直結して考えることができる。

 「誰でも出来る仕事ではない、私だから役に立てたんだと確信した時。」

それが私の成功基準です。

 

相棒

こんちゃ(友達の子供が最近覚えた唯一の挨拶)。Rです。

タイトルから、共同主幹事のSのことと思われたかもしれませんが、違います!!

今夜は「やりがい」についてです。

 

仕事は法定では1日8時間

残業を除いても、1日の3分の1は仕事

これに通勤時間だったり、残業時間だったり、はたまた夜寝る前の「明日どうしよう…」を含めると、むしろ仕事と全く関係のない時間っていつなの?となりますよね。

 

構造的に、仕事が自身の人生の大部分です。

 

お金さえあれば、という考えが自分にもありました。

お金さえあれば、仕事で嫌な思いをしても気分を紛らわせるために、高級外車に乗って、好きな服を着て、週末はどこそこにいる旧友を訪ねて、、、。

 

しかし実情はどうでしょう。

上記の通り、仕事と無関係の時間は殆どなく、何より、お金を稼ごうと思えば思うほど、時間をより割いていく必要があります。

 

構造的に、仕事が自身の人生の大部分です。

 

とはいえ、お金も大切です。天下の回りものです。お金のこととなると、人は変わっちゃいます(仕事柄よく分かっているつもりです)。

 

そのお金のために人生の大部分を仕事に使います。道具みたいなものでしょうか。しばらくお付き合いする道具です。相棒です。愛着を持ちたいですよね。

 

ここで、「やりがい」の重要性が浮かび上がって来ませんでしょうか?

 

 

 

人生の相棒に疑問、疑念が生まれた途端どうなるか。

そんな例を卑近な出来事として、数多く見てきました。

そして、僕自身もその一例になろうとしています。

自身の成功基準

こんばんは、Sです。

 

本日は、「自分自身の成功基準って何だろう。」ってことについて、今想っていることを書きます。

 

証券会社に入社して研修を受けた後、支店に配属となりました。

仕事の内容は未上場法人や富裕層個人向けに新規開拓営業。電話や訪問を繰り返して株式、債券、投資信託を販売し、お客さんを増やしていこう!というものです。

 

これまで全力で駆け抜けました。やりがいのある貴重な経験もできました。

数字がその人を語る、競争の世界。結果が出たり出なかったりしながらも、周囲の人たちにも恵まれ結構頑張っていたと思います。

 

そして現在。引き続きノルマというものを背負いその完遂に向け走り抜ける中、ふと自分の中にある想いが芽生えます。(というより、入社直後から実はなんとなく考えていたことだとも思います。)

 

「うちの会社で出世するためにトップセールスを目指すことが、正しい道なのか。」

 

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学生時代、僕は体育会でスポーツに打ち込んでいました。当時も結果が出たり出なかったりしながら、今振り返ると充実した学生生活だったと思います。

じゃあなぜ頑張っていたのか。なぜ充実していたと言い切れるのか。

それは

「体育会で努力するという道を走っている自分に満足していたから」。

そして、なぜ満足できていたかというと、

「自分が努力して結果を出すことで、周囲の人が喜んでくれるから」。

 

つまり、「勝つことは正しいこと」と、自分の腹に落とし込めていたからです。

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証券会社で「勝つ」ことを目指すことで、周囲の人を喜ばせることができるのか。

(証券会社で勝つ=販売手数料を多く稼ぐということ。いかにお客さんの資産を動かすことが出来るか、それが現状のビジネスモデルです。)

 

正直、「表彰された!」とか、「あいつよりもできた!」ということよりも、「いつもうちの業界の情報をレポートとともに教えてくれてありがとう。社内で共有していてすごく役に立っているよ。」と会社経営者に言われたり、「Sくんとの話で今まで知らなかったことを知ることができた。Sくんが担当になってくれて良かったわ。」

と言われることのほうが素直に嬉しいし、より満足します。

これを上司に言ったら多分、「お前は甘い!そもそも営利企業なんだから、利益がでないと潰れるだろ!」と言われると思います。

 

けれど今分かっている、社会人になった僕の成功基準は、

「自分の努力した成果が他者の役に立って喜んでもらえること」

と、いうことです。

 

 

人生の成功基準というものは、その人のこれまでの環境や性格、価値観からそれぞれ違うと思うけれど、答えを出せずに働いている人がまだまだ多いんじゃないか。

これから僕らが提供するサービスや情報が、少しでもその人の成功基準を見つけるきっかけになれば良い。キャリア支援(最終的には転職に限らない)を通じてその人の役に立てれば良い。

 

そんな思いを胸に、これからもブログを書いていきます。

 

熱源

皆さまこんばんは。Rです。

 

共同主幹事のSがスケールの大きな歴史的なことについて触れているので、

僕はそれをよりミクロな視点で語るため、個人落とし込んで触れようと思います。

 

かつては意気揚々と、数百人の同期と共に今の会社の門を叩いたのが2年半前。

それが今や半分以下。同業他社に関しては詳しくありませんが、おそらく異例のスピードでの減少ではないでしょうか。

 

ある人は結婚、あるいは起業、または家業の事業承継。

とはいえやはりメインはそう、転職です。

 

起業、事業承継、転職の中でも、やっぱり転職は異色だと思います。なぜか?

転職する理由(そんなもの今のイヤな仕事から逃れたいとかお金が欲しいからとかに決まってるヤーン)

を考え、それをこれから面接官となる人々に語っていかなくてはならないからです。

建前として(かどうかはさておき)

・今の仕事ではやりがいがなくて、、、

・今の仕事では身に付けたいスキルが身に付かなくて、、、

・地方ではなくチャンスの多い都市で仕事をしたくて、、、

などなど。

一見もっともらしい理由を考えがちです。僕もそうでした。

 

けれど、あなたが本当にそれを強く訴えたいと思うなら、

それがいかに、自分が心の底からの想いであるかどうがが、

物事を伝える上で最も大切であることは、

あなたが仕事を真剣に取り組んでいるなら、よーく分かるはずです。

 

あなたを突き動かす、腹落ちした想いのベースとなるものは何か。

それが成功基準です。

 

みなさんの熱源を一緒に探っていきましょう。

働き迷う若手のこれから

どうも、Sです。

今回は、これからの働く若者が考えなければいけないことについて、提起したいと思います。

前回の記事で申し上げた終身雇用の特徴の一つに、「あなたとあなたの家族の一生分面倒みますよ。」という前提で企業が働き手(特に若者)に対して育成責任を果たさなければいけないということがありました。

それはつまり「人」への投資であり、経済成長時、時間と金に余裕があったからこそ成り立っていたものだと思います。

日本のバブル崩壊後長きにわたるデフレ、ネットの台頭やグローバル化により資源を集中させるべき成長分野が目まぐるしく変わる。そのような時代に、企業側は人材を丸抱えし手厚く面倒を見る余裕は正直ないと思います。

 

そこで、現代の働く若者に求められるのは「企業が何かを実現するための労働者に対するニーズ(ITスキル、営業スキル、語学etc.)を認識したうえで、労働者側が何かを実現するための環境を求めにいく」つまり、「企業の中における自分の位置付けを考えるのではなく、自身の人生におけるその企業の位置付けを考える」ということだと感じます。

そして、それを突き詰めて考えると「自分のスキルや人間性を生かし、その企業で働くことを通じていかに自分に満足できるか」、さらにもう一段深めると、「自分が満足できることのものさし、成功基準とは何か」を考える必要があると思います。

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僕はそのような、これから「働き迷う」若手の一助になるような情報発信、提供を引き続きこのブログで出来ればと考えています。

 

これからもよろしくお願いします!

 

終身雇用について

こんばんは。Sです。

 

さて、本日はそもそもなぜ日本の大企業では終身雇用がオーソドックスになっているのかということを簡単に書きます。

1900年代~1910年代、実はもともと職人さんの転職率は極めて高く、より良い待遇を求めて企業を転々としていくというのが普通でした。

本格的な終身雇用制度が型造られたのは高度経済成長期に入ってからです。岩戸景気に代表される好況時に企業が圧倒的なスピードで成長を遂げていくさなか、もっとも深刻な問題は何よりも人手不足でした。(現代でもスタートアップ企業や成長途上のベンチャー企業などは常に人手不足ですよね。)

 

ただ日本は島国で労働資源が限られ、他社との競合で従業員を確保するためには給与の増大が不可欠であり、人件費高騰は避けられません。その代替として考えられたのが、「あなたとあなたの家族の一生分の面倒を見ますよ。」という終身雇用制度です。

新卒の学生を一括採用、その企業で働くために必要なノウハウを一から沁み込ませる社内育成(人に教えることでその人も育つ)、長く勤務するほど給料が上がっていくという年功序列、労働力を確保するのにとても合理的なシステムですよね。

で、大事なのがこれから終身雇用制度含めどう変化していくのか。

特に若者にとってこれからの「働く」って何なのか。

 

次の記事ではそのあたりについて、書きたいと思います。