ベクトル
この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。
世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれまっすぐに立っている。
きみは自分のそばに世界という立派な木があることを知っている。それを喜んでいる。
世界の方はあまりきみのことを考えていないかもしれない。
(池澤夏樹「スティル・ライフ」より)
Rです。読書の秋ということで(遅い)、最近本をいつもより少し多く読んでいます。その中で出会った、(現在このような活動をしているからなのか)最も印象に残った一文です。
この文章の、「世界」を「会社」に置き換えてみてください。
会社は容器ではなくて、自分のための存在ですらなくて、自分のことを考えてくれてもいない。
多分、そんなもんでしょう。
会社は能動的に利用すべきものと考えられやしませんか?
入社当初の僕(等)がそうだったように、
「ただそこにあるだけ」の会社に多くを求め過ぎていのかもしれません。