元&現証券マンが記す転職記

元&現証券マンが示す今後のキャリアのカタチ

転職体験談④

こんばんは、@signpostsandrです!

今回も転職体験談を匿名でご紹介致します!

 

国内大手証券会社→インターネット広告会社(25歳・女性)

 

土台を築くことができた、証券会社の営業というステージ

 

 もともと、ビジネスマンとしての基礎を築くために3年くらいは働こう!となんとなく思ってました。対人関係におけるコミュニケーション能力やビジネスマナーなどは、どこに行っても必要不可欠だと考えたからです。そして実際の証券会社での営業のお仕事は、良くも悪くも数字ではっきりと成果が表れる。もともと学ぼうと思っていたスキル+気合や根性という精神的スキル(笑)、目標に強くこだわるという、仕事をするうえでの基本的な姿勢を身につけることが出来たかなと思います。

 一方で、意思決定が遅いというのは大企業の欠点かも。期の目標が2ヶ月経った後におりてきたりすると、「もう残り少ないじゃん」と思ったり。あとは、ずっと断られ続けていたお客様と取引頂くことが美学みたいなところがあるけど、「それって本当にお客様の役に立つ正しいことなのかな?」と思ったりしていました。そういったことからだんだんと働きにくさが募り、もう転職してしまおう!と決意しました。

 

■さらなるキャリアステップとして、ネット広告会社へ!

  

 私の最終的なキャリアゴールは、絶対になくならない市場、かつ自分の好きな化粧品に携わる会社で、商品の企画の仕事をすること。そのために必要なスキルを身につけられる会社!というのが軸でした。

それに、大企業ならではの欠点も見てきた中で、次はベンチャー企業に転職しよう!と思っていました。そして実際に何社か面接を受けてみると、ベンチャーに勤めている人ってなんとなく斜に構えているような人が多いなーと。そんな中、今の会社の方々は真面目で、地に足ついている印象を受けたので、「この会社にしよう!」と決めました。

 仕事内容は事業会社の商品を、ネット広告を通じ広めていこう!というもの。動画作りや資料作成力など、将来的に必要な企画、デザインスキルを今の仕事を通じ高めることが出来ています!

 

■自身の成功基準

  

 私が生み出している価値が正解か分からないから楽しい。数年後自分がどんな姿になっているか、分からないから楽しい。「分からない」ことに正解を出していくことが今のやりがいだと感じています。

それに今の仕事は「社内の評価向上=お客様の役に立っている」は成り立っていると思うので、やるからには1番をとりたい!と思っています。

 

「うしろめたいと思わない仕事で、分からないことへの挑戦を実感している時」

 

それが私の成功基準です。

 

中小企業の「中小」とは

こんばんは。Rです。今宵は連投です。拙文ですが偶にはお許しください。

 

我々の仕事の大方は中小企業にお世話になっております。

法人そのものの口座もあれば、その法人で働かれている個人の方々の口座(こちらがメイン)を開設していただき、金融商品を取引して頂いています。

 

で、我々にとって仕事を進める上で非常に重要なヒアリング作業に、相手の懐具合を知るというものがあります。詳しくは書きませんが、我々はお客さまの資力に応じて提案商品を分けておりますので、これを正確に把握することは非常に重要なのです。

 

具体的には、お客さまの「年収」「年収の内訳」「金融資産総額」に大別されます。

そこで気づいたことが、

 

中小企業のお給料は、決して中小ではないということです。

 

幼少期より、親から「たくさんお給料を貰うためにはいい大学に行って大企業に勤めて…」とそれこそ耳にタコでした。別にそれが原因ではないですが、ぼんやりと「いいお給料=大企業勤め」という固定観念を持って生きてきました。恥ずかしい限りです。

また、我々のお客さまは、本当に今の日本を直接支えるお仕事をなさっており、事業の規模が中小というわけでも決してないです。世界中を出張で飛び回ったり、アメリカの大企業を相手に部品を卸したり、よく調べてみないと分からない世界が広がっていました。

 

世の中の企業の99%が中小企業とも言われています。確かに1パーセントの企業だけが高給取りだなんて、ちゃんちゃらオカシイ話でした。そもそも「中小企業」という呼び方に違和感すら覚えます。

 

転職したいけど、中小企業は…という先入観は捨て去るべきです。その踏みとどまる理由は、単なる「中小」という言葉面を受け入れられないでいる固定観念ではないでしょうか。

働かせ方改革じゃなくて

こんばんは、Rです。

 

我々が仕事柄読む新聞に、気になるコラムがございました。

今回はそれについてです。 

経済の持続的な発展のためには、働き方改革が欠かせない。政府も躍起で、現在僕が働いている会社でも、急に「有給を取れ」だの「早く帰れ」だの、その変化に戸惑いすら感じます。

しかし、その急変の実情は、以前Sが投稿したように、「働かせ方改革」でしかないと感じます。

そういう目先の話ではなく、働き手が主体的に会社にニーズを求め、転職しやすい環境を整えていかなくてはいけないです。現状の「働き方改革」というと長時間労働を是正したり、有給消化だったりに目が向きがちですが、雇用の流動化もそれに負けず劣らず非常に重要な要素です。今の日本の雇用慣行は勤続年数に依存してしまっており、それが若い人の転職を踏みとどまる一因になっているの考えるのです。 

何を成し遂げたいか、どんな能力・スキルがあるかで市場価値が決まるのではなく、勤続年数がかなりモノを言っている現状を変えるべきなのではないのでしょうか。

「成功基準」をベースに企業を選ぶことで、能力・スキルを惜しまずに発揮できる環境を働き手が主体になって整えることこそが、企業の生産性向上にも結びつきます。転職して、スキルアップを図るというキャリア構築に対するイメージを変えれば、企業は能力の高い中途社員を確保しやすくなるでしょう。

 

人材の流動性は、人材を確保したい企業側にとっては一見マイナスに見えるかもしれませんが、そんな手放したくない人材のために、給与、手当を始めとする福利厚生を充実させようとする力が働き、働き手にプラスとなって、それが企業にもパフォーマンスとして還元されるでしょう。

「働き方改革」と「働かせ方改革」

こんばんは、Sです!

 

今回はタイトルの通り、「働き方改革」について想ったことを書こうかなと。

 

というかそもそも、「働き方改革」の定義が広いですよね。

働き手が主語となる「働き方改革」と、雇用者側が主語となる「働かせ方改革」。この両者が一緒になって「働き方改革」として取り上げられている。

 

新聞やネットニュースで、「働き方改革」という言葉を目にすることは多いけれど、実際の内容はいかに長時間労働を減らすか、賃金をあげられるか、企業のニーズと社員のニーズをマッチングさせるかといった、雇用者目線での「働かせ方改革」であると感じます。

私が現在勤めている企業内での働き方改革も、「残業をなくそう!」とか、「有給をもっと使おう!」といった「働かせ方改革」です。

 

では本質的な意味での「働き方」とは何か。

それは働き手が仕事を通じ何かを実現するため、満足するための手段であり、「働き方改革」とはまさに今自分たちがこのブログで提起している、「自身の成功基準」を考え自らを改革していくことなのではないか。

これまでインタビューしてきた方々が考え、実行にうつしていることこそが「働き方改革」なのではないか。

 

日本の労働市場を取り巻く環境も転換点を迎えつつある中、今の若手が今後の日本経済を牽引していくうえでとても重要な議論のひとつだと、改めて思います。

 

今一度、「自身の成功基準」を明確にしてみましょう!

転職体験談③

こんばんは〜Rです!

今宵は私から転職体験談をお送りいたします!

トップセールスならではの心の内が垣間見える、彼女ならではの想いを語って頂きました。

 

国内大手証券会社→国内大手広告会社(25歳•女性)

 

自分にとって仕事の楽しさ、やりがいってなんだろう!?

私にとって楽しい仕事=やりがいを感じられる毎日で彩られていること。証券会社の営業 は、時としてお客さまの大切な資産を犠牲にしてまでも、会社からの求めに応える場面がありました。お客さまの利益と、会社の利益の相反に、自分の仕事に楽しさを見出せない。私のことを認めてくれて取引を頂いたお客さまに対し、自分がいくら考えても良いとは思えない商品をお勧めすることに、大きな葛藤を感じていました。

 

■決定的だったのは、「山頂」から見えた景色でした。

学生時代はダンスに打ち込んでいました。その経験から、他人に評価されるパフォーマンスは、誰彼構わず周囲の感動を呼び、評価されるものと学びました。しかし、今の会社でトップセールスに登りつめ、社長表彰を受けても、喜んでくれるのは社内の上司。果たしてそれはお客さまからの感謝や喜びの積み重ねの上での成果だったのだろうか。お客さまの役に立った結果だったのだろうか。セールスパーソンとしての成果と、お客さまへの貢献とのミスマッチから、嬉しさ を感じられない表彰でした。その仕事を「 やりたい」と「やれる」は違うし、「できる」から 「やりたい」わけじゃない。「こういう人になりたいと思える人」がいない中で、5年後、10年後、私がやがて登頂するであろう山の頂からの景色に、魅力を感じられるとはもはや思えませんでした。

 

■仕事だって人生の一部!やりがい=楽しさを追求してナンボ‼︎

やりがいを感じる瞬間は何と言ってもお客様から頂く「ありがとう」の一言。人それぞれに訪れるライフイベントに、綺麗な花を添えるような仕事をして、喜びを感じてもらいたいと考えました。人生には別に無くても生きていける証券の仕事に対し、無くては生きていけないライフイベントという分野で誰かの力になりたい。証券の仕事ではお金を持った富裕層の方々との関わりが多かったけれど、広く普く全ての人(老若男女)と関わるきっかけを得ることで、知識見聞をより広め、より多くの価値観に触れたい。

この2点が、次の会社への入社を決めた理由です。

 

■根底は何時だって「楽しくなければ人生じゃないっ!!」

私にとっての仕事とは、生活を充実させるための一つのツール。生活のために仕事をするのではない。自身が頑張った分だけお客様に喜んでもらえることができ、その達成感が自分の生活を充実させる。

「自身の努力の成果が人を喜ばせ、楽しいと感じたとき」

 

それが私の成功基準です。

転職体験談②

こんにちは。@signpostsandrです!

 

今回は同じ金融業界内で転職をした方の体験談について、匿名でご紹介したいと思います。

 

 

国内大手証券会社→国内大手信託銀行(27歳・男性)

 

 

■証券リテールの手数料ビジネスモデルは限界!?

 自身が営業して感じたことは、現行の証券リテールのビジネスモデルに限界を感じ、業界の未来をイメージできなかったということ。資産を回転(A商品からB商品へ)して手数料を得ることを第一義に取り組むよりも、もっと「お客様の困った!」を解決できるコンサルティング提案にシフトしていかないと、業界は発展していかないと思い転職を決断しました。

 

 

■証券営業で得た知識、経験、自信を糧に次のステージへ!

 転職先として選んだ企業は、同じ金融業界の国内大手信託銀行。①2回目の転職は出来るだけしたくなかったので安定した大企業、②証券で身につけた知識を生かすことができ、新たな仕事に挑戦するという意味で不安は少ない、③面談時、自身のキャリアをより評価して頂いた、ことが主な理由。

 仕事内容は、主に個人向けに相続対策に関連する遺言書作成のアドバイスや、不動産購入における融資事業、運用のご相談など様々。お客様の大切なご資産に対し、管理→運用→継承と点ではなく線で寄り添える。そのように潜在的に、確実にニーズのある仕事に携わることができ、自身の仕事の意義を強く感じることが出来ます。

 

 

■自分を一番モチベート出来るのは ”働きやすさ” 

 金融業界の営業は、ノルマが常に課せられる。証券会社時代は個人プレーで、自分でなんとかせねば!という感覚がとても強く、時にはそれがプレッシャーとなり自身の能力を発揮できなかったことも。一方で、今の仕事は達成すべき数字を組織全体で追い、その組織内には面倒見の良い方が多く相談もしやすい。適切なアドバイスも頂ける。そのような環境下では、「自分も信頼してもらえている」と責任感が強く芽生え、モチベーションが高まる。チームのパフォーマンスを最大限発揮させるうえでは、”働きやすさ” が何よりも重要だと僕は感じています。

 

 

■証券会社の経験があってこそ、今の自分がある

 一番は、何と言ってもお客様とのリレーションの深め方。会ってもらえるよう努力することから始まり、自分という人間を知ってもらい、相手のニーズを的確に掴んで提案、その過程で信頼関係を築いていく。これらの経験は、「お客様と適切な距離を保つ」うえで大変役に立っていると感じています。

 

 

■自身の成功基準

 仕事で成果を出していくために重要なことは ”働きやすさ” だと改めて実感。それを主体的に、会社という組織で実現していくためには、自身の出世も不可欠であり、他の人をマネジメントできる能力を高めたい。

「自身の知識や経験を周囲に還元したことにより、成果が出せたと実感した時。」

それが私の成功基準です。

 

ベクトル

この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。

世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれまっすぐに立っている。

きみは自分のそばに世界という立派な木があることを知っている。それを喜んでいる。

世界の方はあまりきみのことを考えていないかもしれない。 

 

池澤夏樹スティル・ライフ」より)

 

Rです。読書の秋ということで(遅い)、最近本をいつもより少し多く読んでいます。その中で出会った、(現在このような活動をしているからなのか)最も印象に残った一文です。

 

この文章の、「世界」を「会社」に置き換えてみてください。

会社は容器ではなくて、自分のための存在ですらなくて、自分のことを考えてくれてもいない。

 

多分、そんなもんでしょう。

 

会社は能動的に利用すべきものと考えられやしませんか?

入社当初の僕(等)がそうだったように、

「ただそこにあるだけ」の会社に多くを求め過ぎていのかもしれません。